駅伝で使われる「たすき」って決まりはあるの?注意点は?




 

 

日本では、駅伝はポピュラーなスポーツです。

お正月には、大学生の「箱根駅伝」が行われ、お正月の風物詩にもなっています。

また、子供から大人まで参加できる様々な駅伝大会も、全国各地で開催されています。

個人競技のマラソンとは、また違った独特な雰囲気のスポーツです。

その駅伝で必ず必要な物が「たすき」です。

今回は、そのたすきについて、まとめました。

 

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駅伝とは何?

 

駅伝とは、「駅伝競走」の事です。

一般的に、「駅伝」と略されています。

駅伝は、日本でしか行われていなかった競技ですが、最近は海外でも駅伝大会が行われています。

海外でも「Ekiden」と呼ばれる事もあり、日本発祥のスポーツが海外に浸透してきています。

マラソンのように、全ての距離を1人で走りきるのではなく、長い距離をいくつかの区間に分けて、各走者がその区間ごとに走ってタイムを競う、リレー方式の長距離走です。

短距離はバトンを受け渡して走りますが、駅伝はたすきを繋いで走ります。

現在、テレビ中継されるぐらい有名な駅伝がありますが、その中でも「学生三大駅伝」と呼ばれている、大学生が出場する有名な駅伝が3つあります。

・出雲全日本大学選抜駅伝競走(毎年、体育の日に開催。)

・全日本大学駅伝対校選手権大会(毎年、11月第一日曜日開催。)

・東京箱根間往復大学駅伝競走(毎年、1月2日・3日開催。)

 

たすきには決まりがあるの?

「日本陸上競技連盟駅伝競走規準」で、たすきのサイズやたすきの掛け方などが事細かに決められています。

こちらが、「日本陸上競技連盟駅伝競走規準」第9条のたすきの規定です。

 

・駅伝競走はたすきの受け渡しをする。

・たすきは布製で長さ1m600~1m800、幅6㎝を標準とする。

・たすきは、必ず肩から斜めに脇の下に掛けなければならない。

・たすきは必ず前走者と次走者の間で手渡さなければならない。

たすき渡しに際して、前走者がたすきを外すのは中継線手前 400mから、次走者がたすきをかけるのは中継後200mまでをおおよその目安とする。

・たすきをチームが持参する競技会では、事前に大会本部において承認を得なければならない。

 

たすきを手作りする場合には、こちらの規定に沿った物を作りましょう。

小学生などの子供の大会では、この規定どおりのたすきだと長すぎてしまう場合があるので、大会の主催者が臨機応変に対応しているようです。

 

たすきの色には決まりがあるの?

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「日本陸上競技連盟駅伝競走規準」では、たすきの色までは決められていません。

例えば、箱根駅伝では、各大学のチームカラーをたすきの色にしているところが多いです。

伝統校は、たすきの色が決まっているのも、箱根駅伝の特徴です。

かつて、駒沢大学と順天堂大学が強かった時代、この2強対決は「紫紺対決」とも呼ばれていました。

それぞれのたすきの色を取って命名された対決です。

また、テレビ中継の時に、アナウンサーがたすきの色も一緒に紹介する場面もあります。

「現在の先頭は、臙脂(エンジ)のたすき、早稲田大学です。」

などです。

伝統校は、ユニフォームの色もたすきと同じチームカラーで揃えているところも多いので、そのカラーが学校のトレードマークになっているようです。

一般の方が駅伝のたすきを用意する場合、気を付けた方が良い点が1つあります。

たすきにチーム名などを刺しゅうする場合は、遠くから見ても見えやすい方が良いです。

なので、たすきの色とチーム名などの刺しゅうの色を、視認性の高いものの組み合わせで検討する事をおすすめします。

 

たすきを掛ける時の注意点

「日本陸上競技連盟駅伝競走規準」第9条にある「たすきは、必ず肩から斜めに脇の下に掛けなければならない。」という規定のとおりで、たすきは必ず肩から斜め掛けします。

もし、たすきが少し大きかった場合、走っている途中にたすきが落ちてこないように工夫が必要です。

一番多いパターンは、たすきを肩から斜め掛けして、余った部分をユニフォームパンツに入れるようにします。

また、たすきの片方に、ボタンホールのような穴が開いている形状の物もあります。

反対側の端をこの穴に通して、輪を作り、穴からたすきが抜けないように固結びをして玉を作ります。

この場合は、固結びした玉がほどけないよう、必ずチェックが必要です。

 

まとめ

今回は、駅伝でかならず使用される「たすき」についてまとめました。

たすきは知っていても、「日本陸上競技連盟駅伝競走規準」第9条のたすきの規定を確認する機会は少ないと思うので、参考になりましたでしょうか。

駅伝を表す言葉に「たすきを繋ぐスポーツ」という言葉があります。

また、箱根駅伝に出場する選手が「たすきへの思い」という言葉を使って、箱根駅伝にかける自分の熱い思いを語る事もあります。

駅伝は、たすきを繋いでいくスポーツですが、そのたすきは出場する選手の様々な気持ちを乗せて繋がれ、ゴールまで運ばれます。

特に、箱根駅伝においては、どのような背景があってそのたすきが繋がれているのかという事を知ると、より一層駅伝を楽しめるかもしれませんね。

 




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