新卒とはその年に学校を卒業した人のことをいい、新卒採用は就職活動において最も有利といわれているのです。
昨今の経済情勢の中で、東大や早慶などの難関大学を卒業していない場合でも一流企業に内定がもらえる場合も多いのです。
そこで、どうして新卒が就職に有利なのかという理由や新卒と中途採用の違い、そして海外ではどうなのかという点から日本との違いについてご紹介してみたいと思います。
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新卒が就職に有利なわけ
新卒が採用されやすいといわれているのには日本の賃金制度が大きく関わっているといわれています。新卒だと経験がないため、基本給をそれほど支払わなくていいということが挙げられ、その点から新卒を採用することのデメリットなどが少ないということがあります。
また、新卒は経験がないぶん、一生懸命に業務を覚えようとする人も多く、仕事に対して懸命に取り組んでくれるということから新卒を採用するということに企業は積極的になっているといえます。
日本には年功序列という制度があります。年功序列は成果主義に変わりつつあるといわれていますが、大きな組織になればなるほど長く働く人は多く、年功序列という視点を外して組織の経営を考えるのは難しいという点があります。
長く働くことで成果も生みだしやすくなり、キャリアを構築しやすくなります。そのような先輩が上司になることで年功序列の伝統が続いていくのです。
そのため、成果主義といっても年功序列がベースになっている企業は多いといえます。
そうなると、新卒はよく先輩の言うことを聞くという点でも一緒に仕事がしやすく、人事的にも27歳の先輩につけるのは30歳の人ではなく21歳の人であるほうがバランスが取れやすいという点で新卒が好まれる傾向があるといえます。
また、新卒を採るということは研修と昇進という点からも納得が得られやすいというメリットがあります。新卒はまだ正社員を一度も経験しておらず、入社した時に真っ白な状態です。入社時期も同じなので教育が一斉に始められ、教育の効率という点でもメリットがあるといわれています。
また、昇進などの点についても、人事評価がしやすいという点がありますので新卒者を昇進対象にするほうがいいという考え方があって、新卒が就職に有利になっているという点があります。
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新卒と中途の違い
新卒と中途の違いとしては新卒は真っ白な状態で入社してくるのに対し、中途採用者はすでにその分野で成果やスキルをもって入社してくるという点が挙げられます。そして、新卒と中途の違いとしてもう一つ挙げられるのが人数的な特徴で、中途の場合は新卒よりも数が少ないという点が挙げられます。
転職者の数は新卒よりも少ないため全体として新卒が採用されやすいといえます。また、転職希望者よりも年齢的に若い新卒者の方が就職試験では有利です。いろんな条件が同じなら若い新卒者を採用する方がいろんな面でメリットがあるといわれています。
しかし、新卒でなくても熱意や意欲、知識や経験などが評価されれば就職は可能です。そのような場合、年齢的なことを考慮しても新卒者を採るよりもメリットが大きい場合などが挙げられます。そのため、新卒者の方が就職活動においては中途よりも多くなるといえます。
昇進という点でも昇給という点でも新卒から働いている人はそうでない場合に比べて周りの合意なども得やすく、労使関係からみても波風が立ちにくいところが多いといえます。しかし、新卒ばかりを採用していると企業にとってはいいことばかりではない場合もあり、中途採用も行われています。
しかし、新卒者はポテンシャルも高く、採用するメリットも多いため、就職に有利であるといわれています。
海外との違い
海外では日本のように、真っ白な状態で入社してきた新入社員を組織内で育てるという文化はあまりなく、あくまでも成長の責任は個人が負っているという風潮が強いといわれています。
そのため、一つの組織でずっと過ごしていくよりも、組織を変えながらビジネスにおける成長を図ろうと考える人が多く、その分、成果主義が重視されているといえます。
しかし、どちらの場合もビジネスで成果を上げていくという目的は同じで、どのように目的を達成するのかという方法が異なるといえます。どちらも一長一短ありますが、仕事に対して真摯に取り組むという姿勢は同じといえます。
まとめ
新卒とはその年に学校を卒業した人のことをいいます。新卒採用は就職活動で最も有利といわれ、東大や早慶などの難関大学を卒業していない場合でも一流企業に内定できる場合も多いのです。
その理由は様々あって、日本の年功序列という制度は大きく関係しているといえます。海外には年功序列という考え方はあまり主流ではありません。しかし、ビジネスにおける成長という点でどこがその責任を積極的に負うのかということに対し、日本では組織が、そして海外では個人が負うという考え方がメジャーといえます。
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